夏になると食べたくなるブドウですが、中でもマスカットは淡い黄緑色で爽やかで食欲を誘います。マスカットの正式名称は「マスカット・オブ・アレキサンドリア」で、産地の岡山県で手をかけて育てられています。名称から漂う優雅な雰囲気から察する通り、ブドウの中でも高級な果物です。
他の品種よりは酸味が少なく、甘くて食べやすく、皮が薄いので皮ごと食べることもできるのが特徴です。ブドウは消化が悪く、食べ過ぎるとお腹がゆるくなる場合がありますが、マスカットは消化が良い、というのも他の品種と異なります。
今回はそんなマスカットの美容・健康に良い効果を紹介します。
アンチエイジング効果!マスカットで若さをキープ
マスカットにはポリフェノールという抗酸化作用の強い栄養成分があります。体が酸化するというのは、体の細胞が老化するということです。その酸化を抑えようとする作用を抗酸化作用と言います。肌の細胞は毎日傷つきますが、老化するとなかなか修復されません。シミの少ないツヤツヤした肌は若さの特徴ですね。マスカットを食べることで、ポリフェノールが体内に入り、肌細胞を回復してくれます。結果、アンチエイジング効果になるのです。
更にマスカットの皮には、レスベラトールという成分があります。ポリフェノールの一種です。このレスベラトール、ポリフェノール類の中でも抗酸化作用が強めと言われています。アンチエイジングのために皮ごと食べるのは理に適っているのです。
マスカットで代謝アップ!ダイエット効果を実感
マスカットにはビタミンB1とビタミンB2が含まれています。ビタミンB1はブドウの中でもマスカットが多めに含んでいます。
この2つのビタミンによってエネルギー、糖質、アミノ酸、脂質が代謝されます。マスカットを食べて代謝が活発に行われることで、ダイエットにもつながります。ただし、食べ過ぎると糖質の過剰摂取になり余分な脂肪に変わりますので、適量を食べるようにしましょう。
マスカットを食べると長生きする?
マスカットにはレスベラトール含まれると紹介しましたが、このレスベラトールにはサーチュイン遺伝子の働きを強化すると言われています。
サーチュイン遺伝子とは長寿遺伝子のことで、皆が持っています。サーチュインとは、細胞の働きを指揮する重要なタンパク質のことです。サーチュイン遺伝子の働きを強化することで体内のあらゆる部位の老化を防止し、結果的に長生きできるのです。
サーチュイン遺伝子を活性化させるには、一定の条件下での断食が効果的と言われていますが、レスベラトールの摂取も効果的だそうです。断食よりも、適量のマスカットを摂取する方が精神的に楽でしょう。
糖質をどんどん代謝して疲労知らず!マスカットで健やかな生活を
マスカットのビタミンB1は主に糖質を代謝してくれます。糖質の代謝は我々が元気よく体を動かすのに欠かせません。糖質の代謝が不十分だと、乳酸などの疲労物質が蓄積されてしまいます。
疲労を感じやすくなるのはもちろん、食欲が不振になり、気分が落ち込むことも。マスカット自体にも糖分はありますが、適量を食べればこの糖分もエネルギーに変換されます。
日本人に多い虚血性心疾患をマスカットで予防
虚血性心疾患とは、がんと同じく日本人の3大疾患とされています。動脈硬化、つまり血流が滞ることで心臓に酸素や栄養を供給する動脈が詰まって心臓がうまく機能しない疾患です。
予防にはストレスや喫煙を避けることが挙げられますが、ポリフェノールを摂ることで血液をサラサラにして防ぐ、という方法もあります。ちなみに赤ワインを頻繁に飲むフランス人は、虚血性心疾患にかかる人が少ないと言われているそうです。
さて、今回はぶどうの女王『マスカット』!高級だから凄い美容健康効果5選について紹介しましたがいかがでしたか。
マスカットは高級品種だけでなく、美容・健康効果にも優れていることがわかったと思います。マスカット一房のカロリーは約180キロカロリーでご飯一杯に相当します。デザートとして、1房を1人で食べるのは多いです。他の食品から糖分を摂ることを考えますと、一日の適量は多くても10粒程度と言えそうです。アンチエイジングを目指す場合は特に、皮ごと食べるのを心がけましょうね。
ぶどうの女王『マスカット』!高級だから凄い美容健康効果5選
- アンチエイジング効果!マスカットで若さをキープ
- マスカットで代謝アップ!ダイエット効果を実感
- マスカットを食べると長生きする?
- 糖質をどんどん代謝して疲労知らず!マスカットで健やかな生活を
- 日本人に多い虚血性心疾患をマスカットで予防