温州みかんといえば日本の冬の定番の果物、こたつの上にかごに山盛りになった温州みかんが想像されるのではないのでしょうか。昔から、子供から大人まで、多くの年代に好まれている果物です。
オレンジ色で甘さがぎっしり詰まったジューシーな温州みかん。そんな温州みかんですが、極早生温州(9~10月頃)、早生温州(10~12月頃)、中生温州(11~12月頃)、普通温州(1月以降)の収穫時期によって四つの品種に分けられています。
最近はハウス物も安定して供給されているので、冷凍みかんでだけではなく、ほぼ年中スーパーで青果を見ることができます。今回は価格もお手頃で美味しく、手間をかけずに食べられる温州みかんについて紹介します。
温州みかんの色素によるがん予防
温州みかんの果肉・オレンジ色の色素に含まれるβクリプトキサンチンは、にんじんなどに含まれているβカロテンよりもさらに強い抗酸化作用をもっています。
果物の中でも、とくに温州みかんには含有量がトップクラス!βクリプトキサンチンは体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用によりがん予防・老化防止の効果を発揮するほか、皮膚や粘膜を強化し、免疫力をも高めてくれ、さらに、目の健康をも維持します。
βクリプトキサンチンにはがん予防のほか、骨粗鬆症の発症率が低いという研究結果が報告されています。さらに、温州みかんを一日3~4個と多く食べる人は、生活習慣病のリスクが低くなるという研究結果も報告されています。
外皮・果袋で脳卒中予防
温州みかんの外皮・果袋・白いすじの部分には、ビタミン様物質ビタミンPのヘスペリジンが多く含まれ、血管の透過性を正常に保つ働きに関与しています。
毛細血管の強化のほか、血中コレステロール値の低下作用があります。また、壊れやすいビタミンCを安定化させる効果もあります。 ヘスペリジンは、白いすじの部分に圧倒的に多く含まれており、同じ仲間にそばのルチンがいます。
ヘスペリジンは、毛細血管の強化や血圧上昇の抑制・血中中性脂肪の分解効果のみならず、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状に強い効果をもたらすそうです。白いすじもしっかり食べることで、より効果が期待できますね。
温州みかんの整腸作用や美肌効果
温州みかん2個で、1日分のビタミンCが摂取できます。ビタミンCは、皮膚や腱、軟骨などの結合組織を構成するたんぱく質・コラーゲンの合成に不可欠です。また強い抗酸化力によって過酸化脂質の生成を抑制し、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などを予防するほか、抗ストレスや鉄の吸収率を高めてくれます。
また水溶性食物繊維のペクチン、不溶性食物繊維のセルロースを多く含み、整腸作用の効果で善玉菌を増やして腸内環境を改善し、便通を促してくれます。
温州みかんで風邪予防
季節が冬に差し掛かると、だんだんと空気が乾燥し風邪などの感染症が流行ってきますね。そこで、温州みかんです!温州みかんにはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは免疫力を高めてのどや鼻の粘膜を強化するので、菌やウイルスが体内に侵入するのを抑止し、またビタミンCの抗ヒスタミン効果により、風邪症状を緩和してくれます。また、温州みかん果袋の白いすじには、咳や痰を鎮める効果もあるのです!
温州みかんの皮で疲労回復効果
温州みかんの皮にはリモネンという精油成分が含まれています。この精油成分には酸化防止作用があり、湯に溶け込むと肌に浸透してメラニン色素沈着を防ぐので、シミ対策にも効果的です。
また、血行促進作用もあるので新陳代謝を活発にするので、みかんの皮をお湯に浮かべる「みかん風呂」は、精神安定や疲労回復効果が期待できます。
温州みかんを皮まで活用する方法
みかんの皮は陳皮として、漢方薬で利用されているのは有名な話ですね。温州みかんは果肉だけでなく、皮までも、無駄なく丸ごと活用できる優れものの食材だったのです!多くの方はみかんの皮をそのまま捨ててしまっていると思います。
しかしみかんの皮はお風呂に入れたり、またはマーマレードジャムや調味料のように利用して楽しむことができます。ただみかんの皮の農薬が心配なところですが、温州みかんのように国産であれば湯洗いや塩洗いのみできれいにとれますよ。
さて、今回は毎日2個食べたくなる温州みかんで健康になれる6つの凄い理由について紹介しましたがいかがでしたか。
温州みかんは毎日2個召し上がると美肌や風邪予防対策に効果的です。生活習慣病対策には毎日4個まで召し上がると効果が期待できます。温州みかんは低カロリーなので、ぜひ毎日の朝食のお供やおやつなどに積極的に摂っていきたいものですね。
毎日2個食べたくなる温州みかんで健康になれる6つの凄い理由
- 温州みかんの色素によるがん予防
- 外皮・果袋で脳卒中予防
- 温州みかんの整腸作用や美肌効果
- 温州みかんで風邪予防
- 温州みかんの皮で疲労回復効果
- 温州みかんを皮まで活用する方法