見た目通りの凄い効果！黒人参のパワーが感じられる５つの理由

「黒人参」を店頭やスーパーでご覧になったことはありますか？その名のとおり黒い人参です。

黒人参は主にトルコ共和国で栽培されていて、高さ4000ｍもの山に囲まれた場所という限られた環境で育ちます。そのために入手がやや困難な野菜なので、市場にはあまり出回っておりません。

黒人参には、一般的によく売られているオレンジ人参に豊富に含まれているβカロテンのみならず、ビタミンＣやポリフェノールの仲間・フラボノイドの一種であるアントシアニジン類といった成分を多く含んでいます。

この栄養成分に絡めて今回は、最近スーパーフードとしてあがめられている、このレアな野菜「黒人参」についてご紹介します。

黒人参のびっくりβカロテン含有量！

黒人参のβカロテン含有量は、なんとオレンジ人参の1.5倍以上もあります！

黒人参に含まれるβカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚やのど、鼻、肺、消化管などの粘膜を保護するため感染症を予防します。そして抗酸化作用を発揮して免疫力を高めるため、感染症をはじめ、動脈硬化やがんの予防まで期待できます。

体内で変換されるビタミンAは薄暗がりで光を感じる力にも関与するため、不足すると暗がりで目が見えにくくなり、さらにひどくなると夜盲症になってしまいます。また、皮膚や呼吸器の粘膜が弱くなるため、感染症にかかりやすくなります。
そして、こどもでは成長障害を起こす恐れがあります。

黒人参に含まれるβカロテンは脂溶性のため、油脂と一緒に摂ることで吸収率がアップします。生よりは油脂といっしょに調理して摂取すると、小腸での吸収率が高まりますよ！

また、βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されるので、過剰症の心配はまったくありません。

ビタミンCの含有量も凄い！

黒人参は、オレンジ人参の約５倍ものビタミンCを含有しています。

黒人参に含まれるビタミンCはまず、皮膚や腱、軟骨などの結合組織を構成するコラーゲンというたんぱく質の合成に不可欠です。
そのため、ビタミンCは皮膚や骨の健康を維持したり、傷を修復するためには欠かせません。
この効能がたんぱく質や鉄分と一緒にコラーゲン生成に役立ち、肌の弾力と潤いのために大切な働きをします。

そして黒人参に含まれるビタミンCは体内での多くの化学反応に関与し、抗ストレス作用をもつ副腎皮質ホルモンの合成を促進したり、尿管での鉄の吸収率を高める働きも担っています。

さらにビタミンCは強い抗酸化力をもち、過酸化脂質の生成を抑制するため動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などを予防する働きも見逃せません。

発がん物質であるニトロソアミンの形成を抑制する働きもあり、抗がん作用にも効果を発揮します。その強力な抗酸化作用によって、有害な活性酸素から細胞の酸化を守り、肌の老化を防ぎます。またメラニン色素を抑制・分解してシミの改善を促してくれます。

黒人参の恐るべしポリフェノール含有量！

ポリフェノールの仲間フラボノイドの一種であるアントシアニジン類はいちごやブルーベリーなどにも含まれている成分です。当然のことながら、オレンジ人参には含まれていない成分です。

なんと黒人参には、ブルーベリーの約2.2倍も多くのポリフェノールが含まれています！黒人参に含まれるポリフェノールは、ほとんどすべての植物に存在する成分で、それだけたくさんの種類があります。

大きく分類すると淡黄色や無色の色素であるフラボノイド系と、カテキンやアントシアニンなどのノンフラボノイド系に分けられます。このノンフラボノイド系に、アントシアニジン類は分類されます。

黒人参に含まれるポリフェノールの有名な機能といえば、抗酸化作用ですね。活性酸素やフリーラジカルが増えると細胞を傷つけ、がんや動脈硬化、老化などの原因になりますが、ポリフェノールによる強力な抗酸化作用により発生した活性酸素を封じ込めて無害化し、酸化を防いでくれます。

またさらにフラボノイドの特徴的な機能は、毛細血管の浸透性を向上させる働きもあり、そのため血圧を適正にコントロールしたり、高血糖になりにくくするといった作用も期待できるので、生活習慣病の予防に効果的な機能性成分とも言えるのです。

黒人参のカリウムによる高血圧予防

オレンジ人参にも同様ですが、ミネラルであるカリウムも黒人参には多く含まれています。カリウムはあらゆる細胞の正常な活動をバックアップしています。

黒人参に含まれるカリウムは、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持し、水分を保持しています。また細胞内の酵素反応を調節する働きを行い、エネルギー代謝をスムーズに行わせ、細胞が正常に活動する環境づくりをします。

そして、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促してくれることから、血圧を下げる作用があり、高血圧予防やむくみの解消に有効ともいえます。

黒人参の食物繊維で腸内環境を改善

こちらもオレンジ人参と同様に不溶性食物繊維が多く含まれ、腸内をきれいにしてくれる効果があります。便秘・大腸がんの予防のほか、血糖値の上昇をゆるやかにしたり、血中コレステロール値を正常化してくれたりと、腸内環境を改善するばかりか、生活習慣病予防効果にととても有効な成分です。

ビタミンCも豊富に含まれている黒人参、相乗効果により美肌づくりにとても強力なペアですね。

さて、今回は見た目通りの凄い効果！黒人参のパワーが感じられる５つの理由について紹介しましたがいかがでしたか。

一般的に売られているオレンジ人参に比べ、強力な抗酸化作用をもつ成分が多く含まれているので、黒人参はアンチエイジングや健康増進効果にとても注目が集まっており、この点でもスーパーフードとしてもあがめられている所以ですね。

もし店頭で見かける機会がありましたら、絶交のチャンスです！ぜひお試しください。