代表的な春の野草、たんぽぽ。野原や道端でたんぽぽの黄色い花を見れば春を感じますし、白い綿毛がふわふわと風に舞う姿を見ると、牧歌的な気持ちになります。
そんなたんぽぽですが、実は中国やヨーロッパでは古くから母乳の出を良くしたり、肝臓や胃に効く薬草として用いられてきました。最近ではたんぽぽ茶やたんぽぽコーヒーまで販売していますよね。
今回は、そんなたんぽぽの栄養効果を5つご紹介します。
たんぽぽで女性ホルモンのバランスを整える
たんぽぽは女性ホルモンのバランスを整える作用も持っています。女性ホルモンと呼ばれるホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2つの種類があります。女性ホルモンの乱れとは、この2種類のホルモンの絶妙なバランスが保たれなくなったことを意味しています。そして、たんぽぽは脳下垂体の働きを活性化することによって、この2種類の女性ホルモンのバランスを整えてくれるのです。
脳下垂体は、脳の中にあり、ホルモンの分泌をつかさどっています。つまり、ホルモンを調整してくれる司令塔のような存在です。たんぽぽの働きによって脳下垂体を活性化することによって、より調和的な形でバランスを取り戻すことができるようになるのです。
たんぽぽは授乳の味方
たんぽぽは、中国やヨーロッパで古くから言われてきた通り、母乳に関してとてもいい効果を発揮してくれると言われています。たんぽぽの根に含まれているタラキサシンという成分は、母乳の出をよくするという効果を持っているのです。
さらに乳腺炎予防や分泌過多にも効果があるので、たんぽぽは授乳中のお母さんにはとてもつよい味方になってくれる野草といえるでしょう。
たんぽぽで冷え性・むくみ改善
たんぽぽには、冷え性の改善に役立つ栄養素もたくさん含まれています。たんぽぽには血液の循環を促す作用があります。それによって、身体の先端まで血液が行き届き、冷え性の改善につながると言われています。
また、たんぽぽに含まれるイソクエルシトルリンには利尿作用や解毒作用があります。利尿作用によってむくみ改善につながり、また、腎臓の働きの改善にもつながると言われています。冷え性、むくみ改善ともに特に女性にとっては大きな悩みですので、それに効果が期待できるたんぽぽは日常にも取り入れたいものです。
たんぽぽで肝機能向上
たんぽぽに含まれるタラキサシンには、肝臓の働きがよくするという効用があります。肝臓は物質の代謝をつかさどる臓器であり、何百種類もの酵素によって消化したものを栄養素などに代えてくれます。つまりたんぽぽによって代謝が良くなるといえるのです。
また、肝臓は解毒の作用も持っています。食品添加物や薬、細菌なども肝臓の働きによって分解され、無害化されるのです。感染症などその時々ではやるウィルスに対する耐性を日々培っていくことにも、たんぽぽは効果的であるといえるのです。日常にぜひ取り入れたいものですね。
たんぽぽの摂取方法
たくさんの効果があるたんぽぽですが、実際に口に入れたことのある方は多くないかもしれません。いちばん取り入れやすい方法は、たんぽぽコーヒーの形でコーヒーなどの代わりに飲むという方法です。苦味がカフェインの代わりとなり、ミルクを入れて飲めばノンカフェインのコーヒー風飲料になります。たんぽぽコーヒーはセイヨウタンポポの根を集めて乾燥させ、煎れば自分で作ることもできます。
また、セイヨウタンポポは苦味がつよく生食は難しいのですが、在来種カントウタンポポの葉はサラダに混ぜて食べることも可能です。また他の多くの食べられる野草と同じく、天ぷらにするとクセやアクをそれほど気にせずに食べることが可能です。使う時には、長時間水にさらしたり下茹でをするなどして、アク抜きも忘れずに行ってください。
春の野草たんぽぽは女性の見方!知っておきたい5つのこと
- たんぽぽで女性ホルモンのバランスを整える
- たんぽぽは授乳の味方
- たんぽぽで冷え性・むくみ改善
- たんぽぽで肝機能向上
- たんぽぽの摂取方法