最近注目を浴びてきている干し野菜。野菜を干すことで旨味成分が増し、生野菜よりもおいしくなると言われています。
一般的に干し野菜というとスーパーで売っている干ししいたけや切り干し大根がありますね。水煮戻してから煮付け料理に活躍する干ししいたけは出汁もよく染み出てとても風味がいいですね。切り干し大根も生の大根よりはるかに食感もよく様々な料理に使えて便利です。
この2つ以外にも、手軽にいろんな種類の野菜を家庭で干し野菜にすることができるのです。今回はそんな干し野菜に隠された実は凄いところを探っていきましょう!
干し野菜には野菜本来の味が凝縮されている
野菜を干すことで、水分が抜けてしまいます。水分が抜けてしまうことで糖度が上がりよりおいしく味わうことができます。ここでおススメしたい野菜でトマトがあります。
トマトを干すことで、甘みや酸味がギュッと濃縮されるのでよりトマトの風味が濃い味わいになります。干すことでドライトマトとして、オリーブオイルと相性も良くパスタ料理に使える便利な食材にもなります。
市販のドライトマトは、農薬や薬品がかかっていることが懸念されますし、お値段も高価ですが自宅で作るとそういった面でも安心。手軽に食べることができます。水分の多い種の部分は取り除いて干してみてください。
干し野菜にすると歯ごたえや食感がいい
干し野菜にすることで、水分が抜けるので繊維質が残るため、食べると歯ごたえがあり、食感がとてもいいです。特に繊維質で思いつくのがごぼうです。
ごぼう本来の高血圧や血糖値の上昇を緩やかにする作用や抗がん作用といった栄養効果に加え、さらに干すことで、カリウムや亜鉛も豊富に含みまさに栄養満点。ごぼうは繊維質なので干すことでよりその繊維質が際立って歯ごたえや食感を楽しむことができ、水分の抜けたごぼうは生よりも味わい深いです。
ごぼうの好きな人は、その旨味や食感を堪能できる干しごぼうで是非食べてみてください。
干し野菜にすると野菜を無駄にしない
干し野菜は葉の部分も干すことで美味しく食べることができます。葉の部分が特に香りが強く好き嫌いが別れる野菜のセロリは干すことで、敬遠されがちな香りや苦みが全くなく食べやすくなります。
野菜の葉の部分は捨てがちな食材ですが葉の部分まで干すことで無駄なく食べきることができるので野菜のロスがでません。
干し野菜は煮崩れしない
水分が抜けている干し野菜は、煮崩れしない上に味が染み込みやすく料理しやすいです。煮込むことで煮崩れしやすい野菜で思いつくのが、かぼちゃです。
かぼちゃは火が通ると煮崩れしやすくなります。しかし干し野菜にすることによって煮崩れの心配がありません。それに、天日干しにしたかぼちゃは生のものよりも甘みがありそしてβ―カロテンがより豊富になります。
β―カロテンは免疫力を高める働きと粘膜を強くし、ビタミンEも豊富なので冷え性や血行の増進にも効果的です。
干し野菜は野菜を更にヘルシーに調理できる
干し野菜は油を使って調理する時、使用する油が少量で調理が可能です。野菜を油で揚げたり、炒め物の調理をするとき、生の野菜だと水分を含んでいるので、火が通るまでも時間がかかり、水分で油はねがおきたりします。
しかし干し野菜で調理すると火の通りも早く、水分が抜けているので油はねの心配もなく少量の油で調理することができます。油を減らすことができるのでとてもヘルシーです。
干し野菜を調理すると時短になり節約できる
干し野菜は、火が通る時間が早いので、特に煮込み料理をする際のいつまでも火にかけてコトコトと長時間ガスを使うことなく調理できるので光熱費節約になります。特に冬場に食べると美味しいおでん。
おでんの具材の王道、大根も分厚くカットして干しておくと、煮込むときに分厚くても火の通りが早く水分が抜けているので味もよく染み込みます。干し大根にすることでさらにカルシウム、カリウム、食物繊維、鉄分を多く含み栄養価も高くなります。時短になる上に栄養価も高くなるなんて嬉しい食材ですね。
干し野菜にすると日持ちする
干し野菜にすること日持ちするので保存食にもなります。スーパーの売り出しに行くと主婦は特に野菜が安いときにまとめて買っておきたくなるものです。
そんな時、まとめて買ってきて、干し野菜にしておくと野菜が長持ちしますのでとても便利です。干し野菜にした野菜はかさばらないので、ジプロックといった保存袋や瓶にいれておけるので場所も取らずにすみます。そしてなにより経済的!財布にもやさしいですね。
ただ、レタスや、もやし、水菜は水分が多いため干し野菜には向いていないのでご注意ください。
さて、今回は実は凄い!干し野菜に隠された知って得する美味しい7つの秘密をお届けしましたが、いかがでしたか。
干し野菜にすると旨味成分が凝縮して美味しく食べることができ、栄養効果も上がるということがわかりました。そしてさらに調理時間の短縮や家計にやさしことといいことがいっぱいですね。
湿気によるカビにはくれぐれも注意して、日差しと風通しいのよい場所で、いろんな種類の野菜を干し野菜にしてみて、お料理に使ってみてください。
実は凄い!干し野菜に隠された知って得する美味しい7つの秘密
- 干し野菜には野菜本来の味が凝縮されている
- 干し野菜にすると歯ごたえや食感がいい
- 干し野菜にすると野菜を無駄にしない
- 干し野菜は煮崩れしない
- 干し野菜は野菜を更にヘルシーに調理できる
- 干し野菜を調理すると時短になり節約できる
- 干し野菜にすると日持ちする。