真っ赤な色をしたトマト。この赤色はカロテノイドの一種、リコピンの成分の赤色なのです。このリコピンには、老化防止作用や、生活習慣病の予防効果があり、トマトを食べると医者いらずと言われるほどトマトはとても栄養豊富な野菜なのです。
生のまま食べるトマトもおいしいですが、他にもイタリア料理やフランス料理、日本独自の洋食料理といった、トマトを使ったメニューがたくさんあります。
今回はそんなトマトをご自宅で調理する際、トマトの湯むき方法を紹介していきます。湯むきトマトを使って、いろんな家庭料理を楽しんでみてください。
熱湯にくぐらすトマトの湯むきの仕方
トマトのへたを取って、皮面に十文字の切れ目を入れ、熱湯にさっとくぐらせて、その後冷水で冷やすと、トマトの表面がやけどのようになり、皮がはがれやすくなり綺麗に皮をむくことができます。
一度にたくさんのトマトを使って大量のトマトソースを作り置きしておく場合には、大なべに熱湯を作り、一回で大量の湯通しができるこの湯むきのやり方がおススメです。
湯むきができたら、適当な大きさに刻んでおいて、オリーブオイルにニンニクを入れ、香りが広がってきたら、トマト、バジル、赤ワイン、イタリアンシーズニング、ローリエを加えて、塩コショウをして沸騰させたのち、弱火で2、3時間煮込めば自家製トマトソースの完成です。完熟したトマトで作るとさらに甘みが広がっておススメです。
電子レンジを使ったトマトの湯むきの仕方
トマトのへたをとって、十文字に切れ目を入れて、ラップをせずにレンジへ入れて30秒~60秒加熱し、冷水で冷やすと皮がはがれます。電子レンジを使うことで、忙しい時に下準準備の場合、時短になるので便利です。少量のトマトを使う離乳食を作る場合やトマトジュースを作る時など、すぐ調理にはいる際の下準備としてはとても便利な湯むきの仕方です。
プチトマトやミディトマトのような小さいサイズの湯むきを行う時にもこのやり方はおススメです。ミニトマトやミディトマトで作るハニーマリはいかがでしょうか?湯むきした後、はちみつとお酢につけておくだけの調理方法で、酸味とはちみつの甘みでフルーティな味わいのトマトになります。さっぱりとした風味がこれから暑くなる季節におススメです。
冷凍してから行う簡単なトマトの湯むきの仕方
トマトをそのまま冷凍しておき、凍ったトマトをぬるま湯につけると皮がむけやすくなります。冷凍庫から出した状態のトマトはすでに皮に亀裂がはいっていますので、ぬるま湯でも簡単に皮がむけます。
家庭菜園でできたトマトを沢山収穫した場合など、大量のトマトを一度に調理するには難しいときに保存方法としてもこのやり方は便利です。湯むきしたトマトをミキサーでトマトジュースにされるのもおススメです。
気温の高い夏場は自然に表面が解凍された状態になるのも早いので、ぬるま湯につけなくても皮を簡単にむくことができます。中は凍っている半解凍状態でミキサーにかけると、トマトのフラペチーノのようになり、トマト好きな方ならアイスクリームやシャーベット代わりになっておいしいですよ。
さて、今回はトマト料理の下準備に!簡単な3つのトマトの湯むきの方法はいかがでしたでしょうか。
現在、日本に出回っているトマトの種類は120種と言われています。日々様々に品種改良されて市場に出回っています。一番よく出回っているのが、桃太郎トマトです。大きいサイズで皮が硬く潰れにくいのが特徴です。
その他にも、昔からある先の尖った形のファーストトマトは野菜の風味がして人気のトマトですし、麗夏トマトは甘み、酸味のバランスの取れ、別名トマトの王様ともいわれています。
中型サイズのトマトですと、酸味の少なく糖度が高く皮が薄くて柔らかいフルティカ、コクが深く酸味があまりなく、果肉に粘りがあるレッドオーレ、おいしさにこだわって開発された糖度の高いフルーツルビー、サンマルツァーノやシシリアンルージュといったイタリアシシリア島原産の種類も出回っています。
ミニトマトですと、ロケットのような形をした皮の厚いゼリー部分が少ない歯ごたえのあるアイコや、家庭菜園でも定番の千果は色艶のあるミニトマトです。その他には、直径1cmほどの甘みがギュッとつまったカラフルなマイクロトマトといった、極小サイズのトマトまであります。
トマトの大きさから150g以上のトマトを大玉トマト、40g~150gのトマトを中玉トマト(ミディトマト)40g以下のものをミニトマト、プチトマトと呼ばれています。何気なくスーパーに並んでいるトマトには、これだけの種類があるのです。旬な時期に様々な特徴のあるトマトを湯むきして、いろんな料理に使ってみてください。
トマト料理の下準備に!簡単な3つのトマトの湯むきの方法
- 熱湯にくぐらすトマトの湯むきの仕方
- 電子レンジを使ったトマトの湯むきの仕方
- 冷凍してから行う簡単な湯むきの仕方