「レボドパ」という単語を聞いたことはありますか?あまり聞いたことがないし、よく分からないのではないでしょうか??
レボドパとは、パーキンソン病のお薬なのです。パーキンソン病とは簡単に言えば脳に異常が起こる病気の一つですが、その症状はふるえや、筋固縮、無動、姿勢障害の4つが初期症状として挙げられています。
はっきりとした原因は未だに分かっていないパーキンソン病。その薬として使うのがこれから紹介するレボドパです。
今回はレボドパの特徴や効能、副作用など5つの知ってもらいたいことを紹介します。原因が分かっていない分誰にでも起こりうる病気かも知れません。レボドパについて知っておいて損はありませんよ!
レボドパってどんな作用があるの?
冒頭でもご紹介しましたが、レボドパはパーキンソン病に使われる薬の一つです。パーキンソン病は運動に関わるドパミンという神経伝達物質が不足していることで起こるとのことです。
レボドパは、神経伝達物質ドパミンの前駆物質なので、脳でドパミンに変わることができます。そのため運動を司る神経を活性化させ、身体の動きを改善してくれるのです。
さらにレボドパはカルビドパという物質によって効果を高めることができるとのことです。カルビドパによってレボドパの作用時間を長くすることができ、レボドパ単体よりも安定した効果を得ることができるのです。
レボドパの特徴って??
上で、レボドパはカルビドパを加えることで効力をアップさせることができるお話をしましたが、レボドパの量が少なく済むことで吐き気などの副作用を抑えることもできるようです。
レボドパは特にパーキンソン病の薬として有名ですが、同じような症状の脳血管障害などにも有効とされているようです。
また、レボドパは効果を発揮するのが早く、精神症状への影響も少なく済むので高齢者の方にも使い易いのが特徴のようです。
しかし注意することも必要です。効果が早いからといって長い間使い続けてしまうと、効きやすかったり効きにくかったりとムラがでてしまうことがあるようです。そのせいで運動合併症を起こしやすくなるとのことなので気をつけなくてはいけません。
レボドパで絶対注意して欲しいこと
レボドパの注意事項をいくつか紹介します!
〈注意事項〉
- 手足が勝手に動く、落ち着きがないといった症状が起こることがある。
- 衝動を抑制できないことがある。
- 急に立ち上がることで立ちくらみを起こすことがある。
- 眠気やめまいを起こしやすくなる。
こういった症状が起こったらまずはお医者様との相談が必要になります。他にも食べ合わせや飲みあわせに気をつけたり、使用上の注意も様々です。
特に衝動を抑制できないことがある点では、例を挙げてみたいと思います。
- 買い物での無駄遣い
- 暴飲暴食
- 性欲の亢進
- ギャンブルの繰り返し など
とにかく自分を制御できなくなってしまうことがあるので注意が必要ですね!
消化器症状の副作用が多くみられる!
〈消化器症状の副作用〉
- 吐き気
- 嘔吐
- 食欲不振
- 便秘 など
とくにレボドパの副作用としては消化器症状に多くみられるようです。このような症状が起きたらまずはお医者様と相談してみるのが良さそうです。便秘薬や吐き気止めなどで軽減できるようです。
他にもめまいやたちくらみ、動悸などの症状が現れることもあるようです。立ち上がるときなどにはゆっくりと行動することを心がけるといいかもしれませんね!
レボドパは重篤な副作用が起こることがあります!
パーキンソン病などに有効とされているレボドパですが、時に重篤な副作用が起こることもあるようです。いくつかご紹介します。
〈重篤な副作用〉
悪性症候群
身体の硬直、動かず黙り込む、飲み込みにくい、急激な体温上昇、発汗、頻脈、意識障害など
精神症状
幻覚、妄想、錯乱、実際にはいない物が見える、間違えた思い込み、興奮、混乱など
消化管潰瘍
吐血、下血、胃痛、腹痛 など
突発的睡眠
何の前触れもなく突然眠ってしまう
溶血性貧血、血小板減少
息切れ、動悸、皮下出血、鼻血 など
滅多に起こることはないようですが、起こらないとは限りません!頭の片隅くらいには置いておきたいレボドパの副作用ですね。
さて、今回はパーキンソン病に効果のあるレボドパの正しい知識を知ってほしい5つのポイントについてお話ししましたがいかがでしたか。
パーキンソン病に使用することができるレボドパですが、病気にいいこともあれば、副作用や気をつけることもたくさんありました。ここで紹介した物はほんの一部です。まずは、お医者様に相談して病気と向き合っていくことが一番だと思います。
パーキンソン病に効果のあるレボドパの正しい知識を知ってほしい5つのポイント
- レボドパってどんな作用があるの?
- レボドパの特徴って??
- レボドパで絶対注意して欲しいこと
- 消化器症状の副作用が多くみられる!
- レボドパは重篤な副作用が起こることがあります!