いろんなメーカーが出している市販の野菜ジュース。朝の時間がないときや、水分補給など、手軽に飲むことが出来るので飲んだことがある人は多いでしょう。
いろんな野菜や果物が配合されており飲みやすい野菜ジュース。おいしい果汁のジュースや甘い炭酸飲料などに比べると、野菜がたっぷり入っているし身体に良さそうな気がするのでそちらを飲んだ方が効果的にも思いがち。
しかし、本当にそうなのでしょうか?確かに一日に生野菜を摂ろうと思うとかなりの量になりますが野菜ジュースにするとカサが減り摂取しやすいですが「効果なし」ということも耳にしたことがありませんか?
今回は市販の野菜ジュースには効果がないのかなど気になることを5つ紹介します。是非参考にしてみてください。
市販の野菜ジュースとは?
市販で売られている野菜ジュースとは、野菜をすりつぶすなどの加工をしてジュースにした物のことを言います。例えば、トマトジュースであったりキャロットジュースなどを思い浮かべてみても、本来の形はしておらず全てドリンク状になっていますよね。
これらの野菜ジュースはJAS規格という基準で決められており、最近では野菜だけでなく底に果汁を50%以上加えて飲みやすくした物も販売されています。
野菜をすりつぶしているのだからそのまま野菜を食べるのと同じことと思いがちですが、実は違います。通常の野菜と野菜ジュースを比較すると栄養価は全く違うのです。
市販の野菜ジュースはどのように作られるのか?
同じ野菜なのになぜ市販の野菜ジュースは効果なしなどといわれているのでしょうか?甘いジュースを選ぶよりは良さそうですが実は、市販の野菜ジュースは濃縮還元という方法で作られているのです。一般に家庭で作るときはすぐに飲みますし、野菜や果物をミキサーにかけてダイレクトに摂取すると思いますが、市販の野菜ジュースは違います。
市販の野菜ジュースは、使用する野菜の水分を飛ばした後に再び水分を加えて作られており、加熱殺菌されていたり、飲みやすく加工するために食物繊維を取り除いていて作られているのです。
ですから、同じ量でもそのまま野菜を摂取するのと、市販の野菜ジュースを摂取するのでは全然違ってくるのです。
市販の野菜ジュースの栄養価はどうなっているのか?
野菜といえば、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富でカロリーが低い物がほとんどです。推奨される一日の野菜も、緑黄色野菜で120g、淡色野菜で230g、計350gです。ボウルにたっぷりといったなかなかな量になります。それが市販の野菜ジュースであれば小さな紙パック1本で半分、もしくは全て補える物だって売っています。
しかし、市販の野菜ジュースは本来の野菜のよさがほとんど失われているのです。
まずは、野菜に多く含まれるビタミンCです。美肌効果に欠かせない栄養素のひとつですが、市販の野菜ジュースは加熱殺菌されています。ビタミンCは加熱に弱いため、ほとんどが破壊されてしまいせっかくのビタミンCが補えないことがほとんどなのです。
次に野菜に多く含まれる酵素です。身体の働きには欠かせない成分ですが、こちらも加熱に弱いため、せっかくの酵素の良さをダイレクトに取り込むことが出来ません。
そして、食物繊維。市販の野菜ジュースを飲めば分かるように、サラサラしていませんか?食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の二種類がありますが、この不溶性食物繊維が除かれるためにサラサラして飲みやすいジュースになっているのです。
また、市販の野菜ジュースの中には美味しく頂けるために甘味料なども使用されていることもあるので、結果的に糖分の摂り過ぎになってしまうことだってあるのです。
市販の野菜ジュースは果たして効果なしなのか?!
ここまで市販の野菜ジュースにはビタミンCや酵素が壊されてしまう、食物繊維は減ってしまう、糖分の摂りすぎだなどといってきましたが、本当に市販の野菜ジュースは効果なしなのでしょうか?
いいえ、実はそうとも限らないのです。市販の野菜ジュースでも、加熱に強かったり野菜とあまり変わらない栄養素も含まれているのです。
例えば、ビタミンAやビタミンEといった抗酸化作用の強いビタミンは加熱で壊されることはほとんどないので、皮膚や粘膜の保護であったり、血行促進などには効果が期待できるのです。
また、野菜に多いカリウムなどもほとんど変わらず摂取でき、むくみ予防や高血圧予防などにも効果があるのです。
効果を高めるための市販の野菜ジュースの飲み方
食事はしっかり摂り補助的に飲む
やはり、市販の野菜ジュースだけではビタミンや食物繊維をしっかり摂ることは難しいので、補う程度に飲むようにしましょう。
脂と一緒に摂取する
市販の野菜ジュースにも含まれるビタミンAやビタミンEは脂溶性ビタミンです。これらは脂と一緒に摂取することで吸収率がアップするのでオススメです。
果汁や甘味料の少ない物を選ぶ
美味しく飲めるように果汁を多く使っていたり甘味料が入っている場合があります。そうすると糖分の摂り過ぎになるので太る元になってしまいます。
食前に飲む
食前に飲むことで急な血糖値の上昇を抑える効果に期待できます。
朝に飲む
朝は栄養を吸収しやすく代謝がアップし血流も良くなります。また寝ている間に老廃物が溜まってしまいますが、水分を補給することによってデトックス効果や腸の動きを活発にする効果に期待できます。
さて、今回は市販の野菜ジュースにはご用心!効果なしは本当なのか?!気になる5つのこと!についてお話ししましたがいかがでしたか。
市販の野菜ジュースは確かに加工する際に、失われる栄養素や食物繊維がありますが、効果が全くないというわけではないことがお分かりになったのではないでしょうか?ただしやっぱり生の野菜から摂取することが身体にはよいので、市販の野菜ジュースを飲む際には成分表を確認したり、補助食品として活用してみましょう。
市販の野菜ジュースにはご用心!効果なしは本当なのか?!気になる5つのこと!
- 市販の野菜ジュースとは?
- 市販の野菜ジュースはどのように作られるのか?
- 市販の野菜ジュースの栄養価はどうなっているのか?
- 市販の野菜ジュースは果たして効果なしなのか?!
- 効果を高めるための市販の野菜ジュースの飲み方