AGEという言葉を聞いたことがあるでしょうか?AGEとは終末糖化産物のことです。
週末糖化産物と聞いてもパッとしないし、分かりにくい方がほとんどのことでしょう。
老化の原因と言えば活性酸素による酸化で進むというのが有名なことかもしれませんが、実は最近ではこのAGEが老化物質で危険と注目されているのです。
活性酸素は抗酸化作用の強い野菜や食材で抑えることができるのは知っているけれど、AGEはどうすれば抑えることができるのか、一体なんなのか、いろいろ疑問も増えるでしょう。
今回は、AGEについて知りたいことを5つに分けて紹介します。知っている人も初めて聞いた人も、知識をつけて老化を予防しましょう。
AGE(終末糖化産物)とは何?
AGE(終末糖化産物)とは、たんぱく質と糖が加熱されてできた物質のことを言います。それだけ聞いてもよく分からないかもしれませんが、これが強い毒性を持つため老化を進めてしまう原因になっているのです。
AGEは単に肌や脳の老化を進めるだけではありません。血管に貯まると脳梗塞や心筋梗塞に、骨に貯まると骨粗鬆症に、目に貯まると白内障などの病気の原因にもなりかねない怖い物質なのです。
美にも健康にも影響を及ぼしてしまうというわけです。
AGEが増えるとどうなってしまうの?
上でも簡単に紹介しましたが、AGEが増えることで考えられるリスクを詳しく紹介します。
メタボリックシンドロームの悪循環
AGEは体の中で内臓脂肪を悪玉化させるようです。そのため血糖値を上昇するとその分AGEを増やすことになり病気の原因になってしまうのです。
お肌が老化していく
お肌は加齢に伴ってコラーゲンが少なくなり体温で加熱される性質を持っています。そのため、AGEが進んでお肌は弾力を失いシワやたるみのある肌になってしまいます。さらに褐色のADEはくすみやシミを作ってしまいます。
骨粗鬆症を引き起こす
お肌のコラーゲンに影響するように、コラーゲンは骨にも含まれています。そのためAGEによって骨の強度が落ちて骨粗鬆症になったり、破壊されたカルシウムが血中に溶け出すことで動脈硬化の原因にもなってしまいます。
白内障を引き起こす
目の中にある水晶体はクリスタンというたんぱく質からなります。これがAGE化すなわち糖化してしまうと紫外線による酸化とともに水晶体を白く濁らせてしまい、白内障を引き起こしてしまいます。
アルツハイマーを引き起こす
脳の中にもたんぱく質が存在しています。そのため、神経細胞を死滅させることでアルツハイマーなどを引き起こしてしまうのです。
糖尿病合併症のリスクが上がる
赤血球のたんぱく質であるヘモグロビンがAGE化することで、糖尿病の3大合併症である網膜症、腎症、神経障害などに影響してしまいます。
食事でAGEを減らすためには?
AGEは簡単に言えばたんぱく質を糖化してしまうというわけなので体の中で発生させないようにするためには血糖値を上げないようにすることが重要なのです。
しっかり噛んで、ゆっくり楽しみながら食事をする。
早食いは血糖値を急にあげてしまうことになるので、1口30回程度噛んでゆっくり食べるようにします。
野菜→肉・魚→ごはん・パンの順で食べる
食物繊維などを多く含む野菜や海藻類を最初に食べると糖質の吸収を抑えることができます。そのため、糖質は後回しにしバランスの取れた食事をします。
腹八分目にとどめておく
満腹を感じると血中に糖があふれてしまうので、食べる量は後少し食べられるけどもうやめておこう程度にしましょう。
甘いものは食事の後に
甘いものは体に吸収されやすく血糖値の急な上昇に繋がってしまいます。そのため、甘いものを食べる場合には食事のデザートとして食べるようにしましょう。
AGEを生活習慣で減らすためには?
食後に有酸素運動を取り入れる
食後1時間のタイミングが一番血糖値が上昇します。そのため食後20〜30分後のタイミングで、ウォーキングやジョギング、ストレッチなどの有酸素運動を取り入れてみましょう。毎日継続させることが大切です。また、激しい運動は逆に血糖値を上げる原因になるので息が弾む程度の軽い運動にします。
ストレスを軽減させる
ストレスが溜まることもAGEを増やす原因です。リラックスしたり、ゆっくり休むようにします。読書や入浴など自分の好きなリラックス方法を実践してみましょう。
紫外線を避ける
AGEは紫外線でも増加します。夏場の日差しが強いときはもちろんですが、日の弱いときでもUVカットをするなど対策しましょう。
AGEは食品にも潜んでいる?!多い食品と少ない食品とは?
血糖値に関係なく、AGEの多い食品を日頃から食べている人は体に貯まっていきます。特に、AGEは褐色であることからこんがり焼き色についたものに多いのです。
AGEの多い食品
唐揚げ、ステーキ、焼き鳥、トンカツ、フライドポテト、お菓子、ジュース、炭酸飲料、缶詰など(動物性食品を揚げたり、焼いたりすることで多くなります。)
AGEの少ない食品
生野菜、お刺身など
最初に説明したようにAGEとはたんぱく質と糖質が加熱によってつくられるものなので、生の状態であれば少ないと考えられます。とは言え、加熱しないと食べられない食材もあります。加熱をするときには水を使う煮込みなどであれば温度の上昇を抑えられるのでAGEが少なく済みます。揚げたり焼いたりするとそれだけ温度が高くなるのでAGEが増えてしまいます。
また、食品だけではなく、生活面ではタバコもAGEを増やしてしまう原因なので気をつけましょう。
さて、今回は老化が進んでしまう?!AGEってなんだろう?5つの知りたいことについてお話ししましたがいかがでしたか。
老化と言えば活性酸素に注目しがちでしたが、実は身近に恐ろしいAGEという老化物質も潜んでいたのですね。今一度、食事や生活習慣を見直し、美や健康に気をつけていきましょう。
老化が進んでしまう?!AGEってなんだろう?5つの知りたいこと
- AGE(終末糖化産物)とは何?
- AGEが増えるとどうなってしまうの?
- 食事でAGEを減らすためには?
- AGEを生活習慣で減らすためには?
- AGEは食品にも潜んでいる?!多い食品と少ない食品とは?