世界各地で食用や薬用として用いられている生姜ですが、日本には2~3世紀頃に中国から伝わったと言われています。生姜は薬味として蕎麦や豆腐に添えたり、民間療法として風邪をひいた時には生姜湯を飲むなど私たちの生活に身近な存在です。
特に最近は女性の間で体を温める食材として注目を集めています。今回は知っておきたい生姜の効能と便利な保存方法、生の生姜を使ったレシピについてご紹介します。
生姜の効能で基礎代謝アップ!
生姜には400種を超える薬効成分があると言われ、それらの作用により冷え性改善、消化促進、抗菌・殺菌、免疫力を高めるなどの効果が期待できます。特にジンゲロールとショウガオールという生姜の辛味成分が注目されています。
ジンゲロールは生の生姜に含まれており、殺菌や吐き気を抑える働きの他に、手足などの抹消血管を拡張させる働きがあるので、手や足先の冷えや肩こりなどの改善に効果があると言われています。また、白血球の数を増やし、その働きを促すので免疫力を高める効果も期待できます。
生姜を加熱するとジンゲロールの一部はショウガオールに変化します。ショウガオールは胃腸の働きを活発にし、体を内側から温めて血液の巡りを良くするので冷え性の改善に効果があると言われています。また体温が上がることで免疫力のアップにつながり、風邪や生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
生姜の保存に便利でおすすめ!すりおろし冷凍生姜
- 生姜 お好みの量
作り方
- 生姜を洗い、水気をしっかりとふき取ります。
- 生姜を皮ごとすりおろします。
- フリージングパック入れて薄く広げて冷凍します。
生姜は千切りやみじん切りなど用途に合わせてカットした後に冷凍保存ができます。中でもおすすめなのはすりおろし冷凍生姜です。スープや煮物、紅茶などの飲み物に生姜を入れたい時にすりおろし冷凍生姜をストックしておくと、すぐに使えて便利です。
フリージングパックに入れて薄く広げて冷凍してあるので、使う分だけ袋の上から手で割って使えます。3週間ほど冷凍保存ができます。
色々な料理、飲み物にもアレンジできる酢生姜
- 生姜200グラム
- 酢 200~300ml(生姜全体が漬かる量)
- はちみつ 大さじ1~2
作り方
- 生姜を洗い、水気をしっかりとふき取ります。
- 皮のままの生姜をみじん切り、千切り、薄切りなどお好みの大きさに切ります。
- 清潔な瓶などの容器に生姜を入れて、酢とはちみつを加えて混ぜます。
- 一晩置いて味が馴染んだら完成です。
ジンゲロールは皮に近い部分に多く含まれているので、皮は剥かずにそのまま使います。生姜に加えて、酢が持つ疲労回復や内臓脂肪を減らす効果、はちみつの整腸作用など様々な効能が期待できます。酢生姜を調味料の代わりに使うことによって味に酸味と生姜のアクセントが加わり、減塩にもつながります。
生姜の切り方を薄切りにすれば料理に添えて漬物感覚で、みじん切りはタレやドレッシングにというように切り方によって用途のバリエーションが広がります。酢の種類を料理に使う場合は米酢や黒酢を使ったり、水や炭酸で割ってドリンクにする場合には、りんご酢などの果実酢をというようにお好みで選んで下さいね。
生姜を使った料理の定番!豚肉の生姜焼き
- 豚ロース肉生姜焼用 200g
- サラダ油 大さじ1
- 千切りキャベツ(付け合せ)
- 生姜(すりおろしたもの)1かけ分
- 醤油 大さじ2
- 砂糖 小さじ1
- みりん 大さじ1
- 酒 大さじ1
作り方
- バットに肉を並べて、材料を合わせた漬けだれを加え10分位漬け込みます。
- フライパンにサラダ油を熱し、漬けダレを軽く切った肉を重ならないように並べて焼きます。
- 肉を両面焼き、火が通ったら残った漬けだれも加えて肉に絡ませます。
- 千切りキャベツを添えて完成です。
生姜を使った料理の定番と言えば豚肉の生姜焼きを思い浮かべるのではないでしょうか?
豚肉を生姜の入った調味液に漬け込むことで生姜に含まれるタンパク質分解酵素が肉を柔らかくして食べやすくなります。
豚肉は疲労回復効果が高いと言われるビタミンB1を豊富に含んでいるので、豚肉の生姜焼は豚肉と生姜の効能が合わさり、体力の消耗の激しい暑い季節に疲れた体を元気にしてくれます。
生姜の食感と香りを楽しむ!生姜ごはん
- 米 2合
- 生姜 2かけ(40g)
- 油揚げ 1/2枚
- 白だし 大さじ3
作り方
- 1.生姜は繊維に沿ってマッチ棒くらいの太さの千切りにします。
- 2.油揚げは横半分に切ってから2~3ミリの千切りにします。
- 3.炊飯器に洗った米と白だしを入れ、普通に米を炊く時の水加減と同様に水を加え軽く混ぜます。
- 4.生姜、油揚げを加えて炊飯します。
歯ごたえが残るように少し太めに切った生姜の食感と香りを楽しむ生姜ごはんです。すっきりと爽やかな辛味が食欲をそそります。香りも良いので煮魚など魚料理の献立によく合います。
また、生姜ご飯とだし汁を煮立てて溶き卵を加えれば簡単に生姜雑炊にアレンジができます。生姜の体を温める効果と食欲増進効果で、風邪をひいて食欲がない時にぴったりですね。
さて、今回は生の生姜で体ポカポカ!知っておきたいの効能とオススメレシピについて紹介しましたがいかがでしたか。
「生姜は万病に効く」と言われているように生姜には様々な効能があることがわかりましたが、胃や腸を刺激するので食べ過ぎると腹痛や下痢などを起す恐れがあります。特に胃腸の弱い方は注意が必要です。
生姜が体に良いといって一度に多く食べるのではなく、美味しく適量を食べるようにして、生姜の持つ効能を活かし健康に役立てて下さい。
生の生姜で体ポカポカ!知っておきたいの効能とオススメレシピ
- 生姜の効能で基礎代謝アップ!
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