春になると雪も溶けて少しずつ暖かくなってきます。そういった季節になると花や緑が増え、おいしい山菜も顔を出してきます。その中でもつくしは、川の土手などに生えており見つけると春の訪れを感じてしまいます。
そんなつくしですが、もちろん山菜ですので食べることができます。炒めたり煮たりすることで、おかずとして活躍するだけでなく、お酒のお供としても美味しく頂けてしまいます。
しかし、つくしには微量ではあるもののアルカロイドという毒性成分が含まれているのをご存知でしょうか?ですから食べる前には下処理をしっかりしておく必要があるのです。
今回は春の山菜であるつくしのした処理方法やレシピを5つ紹介します。季節の山菜はそのときだからこそ美味しく頂けます。ぜひお試しください。
つくしの正しい下処理方法
- 新聞紙などのいらない紙
- 汚れてもいい服やエプロン
- お鍋
- 摘んできたつくし
〈下処理方法〉
- 新聞紙を敷いてつくしについている鞘を取り除きます。
- つくしを水できれいに洗う
- 鍋に水を入れてお湯を沸かし、つくしを5分程度煮沸させます。
鞘(さや)自体には毒性があるわけではありません。しかし調理をしても硬いので美味しく頂くためにはとってしまいましょう。また、下の方の節も硬い場合があるのでとってしまいましょう。
外でとってきたつくしは泥や土がついていることがほとんどです。1本1本丁寧にきれいに洗ってしまいましょう。
苦味が強い場合はさらに5分煮沸させると苦味が緩和されます。また、煮沸が完了したらつくしをザルに移して水気をしっかりきりましょう。
これで下処理は完了です。つくしは冷凍保存することも出来ますので、つくしを全て下処理しておけば使い大量だけ使うことが出来ます。
つくしのたまごとじ
- つくし ひとつかみ程度
- たまご 1こ
- 白だし 大さじ1
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 水 大さじ3
- サラダ油 適量
〈作り方〉
- 下処理をしたつくしは手で絞り水気をしっかりきっておきます。
- フライパンにサラダ油を入れて熱したら、つくしを炒めます。
- 2の中に白だし、酒、みりん、水を加えてつくしを煮ていきます。
- たまごをボウルに割り入れしっかりと溶きほぐします。
- 3の中に4を回し入れ、半熟程度に固まったら完成です。
つくしのたまごとじです。つくしの下処理さえしておけばとっても簡単に作ることが出来ます。つくしのボリュームもあるので晩ご飯のおかずとしてもよいですし、時間のない朝などにもさっと作れるのでお弁当のおかずにも使えそうです。
つくしの苦味と甘めの味付けがやみつきになりそうです。ごはんに乗せて丼にしても美味しく食べられそうですね。
簡単にできる!つくしの佃煮
- つくし ボウルに半分程度
- しょうゆ 大さじ1と1/2
- 砂糖 大さじ2
- みりん 大さじ2/3
- 酒 大さじ2/3
- だし 小さじ1
〈作り方〉
- 水気をきったつくしを鍋の中に入れます。
- 鍋の中にしょうゆ、砂糖、みりん、酒、だしを入れます。
- 鍋に火をつけ、焦げてしまわないようにつくしを炒め煮ていきます。
- つくしの入った鍋の水分が飛んだら完成です。
つくしと調味料を鍋で炒め煮るだけでできてしまう、つくしの佃煮です。しっかりとした味付けですのでごはんがどんどん進んでいきそうです。お酒のおつまみにも良さそうですね。
つくしとほうれん草のグラタン
- つくし 適量
- ほうれん草 1束
- 玉ねぎ 1/4こ
- 鶏もも肉 50g
- 牛乳 100cc
- チーズ 適量
- 水 100cc
- マカロニグラタン入りホワイトソース 1/4箱
- オリーブ油 大さじ1/2
〈作り方〉
- つくしは食べやすい長さに切っておきます。
- ほうれん草はきれいに洗って水気をきったら葉と茎に分けてきます。
- 耐熱皿に葉、茎の順に重ねて600Wのレンジで1分30秒温めます。
- 3をザルに上げて流水で洗って水気をきったら食べやすい大きさに切ります。
- 玉ねぎは皮をむいて薄切りにします。
- 鶏もも肉は一口大に切ります。
- フライパンにオリーブ油を入れて温まったら、鶏もも肉と玉ねぎがしんなりするまで炒めていきます。
- 火を止めたら、つくしとほうれん草をいれて、ホワイトソース、水、牛乳の順で加えたらしっかり混ぜます。
- 混ざった後にマカロニを加えてさらに混ぜます。
- 中火にかけて、かき混ぜて沸騰させます。沸騰したら火を弱め混ぜながら3分程煮ます。
- 10を耐熱容器に移してチーズを乗せてオーブンで7分程度焼いて完成です。
つくしとほうれん草がたっぷり入ったグラタンです。つくしの食感も楽しめてマカロニも入っているので満足度は高いのではないでしょうか?チーズの香ばしさが食欲をそそる一品です。
つくしのパスタ
- つくし 25g
- にんにく 2g
- 赤唐辛子 1本
- オリーブ油 2g
- 塩 適量
- こしょう 適量
- パスタ 100g
〈作り方〉
- つくしは長いものがあれば2〜3等分程度に切り分けておきます。
- 鍋に湯を沸かし、塩を入れたらパスタを茹でてザルに移して水気をきります。
- にんにくは皮をむいてみじん切りにします。
- 赤唐辛子は種を抜き輪切りにします。
- フライパンにオリーブ油を入れて熱したらにんにくと赤唐辛子の香りが立つまで炒めます。
- 火を強めたらつくしを加えて塩とこしょうで味を整えながら炒めます。
- 最後に茹でたパスタと絡めたら完成です。
シンプルにつくしだけを使ったパスタです。少し物足りない場合はベーコンなどの旨味をプラスしても美味しく頂けるのではないでしょうか。ピリッと辛くてにんにくの香りが食欲をそそります。
さて、今回は春の山菜「つくし」の食べ方とは?下処理方法や美味しいレシピについてお話ししましたがいかがでしたか。
下処理させしておけば、すぐに使うことの出来るつくし。炒めても煮てもおいしくできます。独特の苦味も大人の味で病みつきになること間違いなしのつくし。その季節だからこそ美味しく頂けるので是非食べてみてくださいね。
春の山菜「つくし」の食べ方とは?下処理方法や美味しいレシピ
- つくしの正しい下処理方法
- つくしのたまごとじ
- 簡単にできる!つくしの佃煮
- つくしとほうれん草のグラタン
- つくしのパスタ