優秀!ツルムラサキの意外と知らない7つの栄養効果

優秀!ツルムラサキの意外と知らない7つの栄養効果

優秀!ツルムラサキの意外と知らない7つの栄養効果
ツルムラサキという野菜を知っていますか?まだまだメジャーな存在ではありませんが、最近増えてきつつある、スーパーの地場野菜のコーナーや直売所などで見かけるが多い、「インディアン・スピナッチ(インドのほうれん草)」という別名があるほどの、見た目がほうれん草に似ている野菜です。

もちろん、似ているのは見た目だけにとどまらず、近年、その高い栄養価に注目が集まっています。今回は、ツルムラサキの7つの栄養効果についてご紹介します。

ベータカロテンで免疫力UP!

ツルムラサキには小松菜と同程度である100gあたり3000㎍のベータカロテンが含まれています。ベータカロテンは、そのまま機能することはもちろん、必要に応じ、ビタミンAに変換されます。そのため、ベータカロテン単独の効果のほか、ビタミンAが持つ効果も併せ持っているのが特徴です。

ベータカロテンには、強い抗酸化力があり、老化や癌、動脈硬化などの原因となる、活性酸素を抑制する効果があります。さらに、ビタミンAには、視力低下の防止のほか、粘膜を丈夫にする効果がありますので、感染症の予防や、免疫力UPにつながります。

ビタミンCで免疫力UP&美肌効果!

ツルムラサキには、ほうれん草の約2倍のビタミンCが含まれています。ビタミンCの効果は多くありますが、代表的なものを3つ紹介します。

抗酸化作用

ビタミンA同様、強い抗酸化力を持っています。活性酸素を抑制し、癌や脳卒中をはじめとする生活習慣病の予防に効果があります。

美肌効果

シミの原因となる酵素の働きを抑制するほか、コラーゲンを生成し、細胞間を結びつけるため、しわを防ぐ効果があります。

免疫力UP

コラーゲンを生成し、細胞間を結びつけることで細胞が丈夫になりますので、病原菌が入りにくくなったり、白血球を元気にする効果があります。また、自ら、病原菌を攻撃するという頼もしい栄養素でもあります。

そのほか、抗ストレスホルモンの生成、鉄分の吸収を助ける、脂肪燃焼に関わる物質の手助けをしたりと、ビタミンCにはさまざまな効果があります。

ビタミンCは水溶性で熱に弱いので、煮浸しや汁ものなどで、汁ごと食べるほか、炒め物や揚げ物がおすすめです。また収穫後、日を追うごとに含有量が減少しますので、早めに食べることをおすすめします。

ビタミンKでカルシウムの吸収をUP!

ツルムラサキにはビタミンKが100gあたり350㎍含まれており、モロヘイヤやパセリには及びませんが、含有量はトップクラスです。ビタミンKは、別名「止血のビタミン」と言われ、怪我などをした際に血液を固まらせる効果があります。

たんぱく質を元気にしたり、カルシウムの排出を防止する効果もあるので、骨を元気にするのにかかせない成分です。ビタミンKは脂溶性の成分なので、油を使用して調理することで、ゆでたものの約2倍、吸収率が上がると言われています。

カルシウムやマグネシウムで骨や歯を元気に!

ツルムラサキには、カルシウムが100gあたり150mg、マグネシウムは100gあたり67mg含まれており、含有量は野菜の中ではトップクラスです。

一般的に骨を元気にする栄養素といえば、カルシウムが知られていますが、マグネシウムは、カルシウムが骨や歯に行き届くよう働いたり、体内のカルシウムや塩分の量を一定にしたりと、カルシウムと関連のある作用をします。

カルシウムやマグネシウムは、骨を元気にするのはもちろんのこと、高血圧や糖尿病、動脈硬化など、生活習慣病の予防にも効果があります。また、カルシウムはビタミンDやビタミンKとともに摂ると吸収率が上がります。ビタミンDはしらす干しや干ししいたけ、きくらげなどに豊富に含まれています。しらす干しとともに和え物にするほか、きくらげと炒めると、ビタミンKも効率的に摂取できておすすめです。

ツルムラサキのネバネバ成分で健康的に!

ツルムラサキの特徴である粘り成分は、ツルムラサキだけに限らず、長芋、オクラ、モロヘイヤ、納豆などさまざまなものに含まれています。ネバネバ成分は細胞を保護したり粘膜を滑らかにする役割があります。

ネバネバ成分は水溶性食物繊維の一種ですので、血糖値の急上昇の防止、生活習慣病の予防、腸内環境の改善など、水溶性食物繊維と同様の効果があります。さらには、ネバネバ成分に含まれるたんぱく質を分解する酵素がたんぱく質を吸収しやすくしますので、たんぱく質を早くエネルギー源に変換させることにより、疲労回復効果も期待できます。

不溶性食物繊維で便秘解消!

ツルムラサキには、100gあたり、2.2gの不溶性食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維は、水分を吸収し便の嵩を増やしますので、便秘解消のほか、有害物質を便として体外に排出させる効果もあります。

よって、先に紹介した水溶性食物繊維と、不溶性食物繊維を両方含むツルムラサキは、腸内環境の改善に大いに期待できます。

葉酸で血液浄化とアンチエイジング!

葉酸は、野菜をはじめ、きのこや果物などさまざまなものに含まれています。含有量が多いのは、枝豆やモロヘイヤ、ほうれん草などに代表される濃い緑色をした野菜ですが、ツルムラサキにも、もちろん含まれています。含有量は、枝豆やモロヘイヤほど多くはないものの、100gあたり78㎍の葉酸が含まれています。

一般的に葉酸が、妊婦に必要な成分として知られているのは、通常の2倍の葉酸が必要になるからです。そのため妊娠の可能性のある方は、妊娠前から意識して摂ることが大切です。葉酸は妊娠中を除き、バランスのよい食事をしていれば、不足することはまずありません。しかし、ダイエットによる食事制限をしている場合は不足しがちになります。

葉酸は、赤血球を作る成分の一つですので、貧血の予防、血をきれいにする、血行をよくする効果があります。そのため、冷え性やむくみ、さらには血管に関する病気の予防に効果的です。
また、たんぱく質の元となる成分を作ることができるので、美肌をはじめとするアンチエイジングにも効果があります。

さて、今回は優秀!ツルムラサキの意外と知らない7つの栄養効果について紹介しましたがいかがでしたか。
ツルムラサキには、名前の通り茎が紫のものと緑のものがありますが、茎が緑のものの方が味が良いとされ、現在、市場に出回っているものの大半は、茎が緑のものです。選ぶ際は、切り口がみずみずしく、成長しすぎていないものがよいです。葉物野菜が少なくなる夏に旬を迎える、栄養豊富なツルムラサキを、是非、食卓に取り入れてみてください。

優秀!ツルムラサキの意外と知らない7つの栄養効果

  1. ベータカロテンで免疫力UP!
  2. ビタミンCで免疫力UP&美肌効果!
  3. ビタミンKでカルシウムの吸収をUP!
  4. カルシウムやマグネシウムで骨や歯を元気に!
  5. ツルムラサキのネバネバ成分で健康的に!
  6. 不溶性食物繊維で便秘解消!
  7. 葉酸で血液浄化とアンチエイジング!

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