雪中キャベツを味わったことがありますか。とっても甘いですよ!以前ある番組で、注目の食材として、雪中キャベツが取り上げられていました。有名な長野県小谷村の雪中キャベツは、1個2,000円以上と大変高価ですが、なんと、その日のうちに完売するほど大人気のようです。
今回は、雪中キャベツの甘味の秘密に迫ります。そして、食べると笑顔がこぼれるレシピもご紹介いたします。
雪中キャベツは強い甘味と柔らかさが特徴!
雪中キャベツとは、雪の下で越冬させたキャベツです。北海道や東北、信州など、積雪の多い地域で栽培されています。キャベツの他には、寒さに強い人参や白菜、大根、カブなどが同じように利用できます。
夏に種を蒔き、秋には立派なキャベツに成長します。この時期には収穫せず、そのまま冬を迎えます。降り積もった雪の下で根を張って生きて、更に大きく成長します。1月頃から掘り起こして収穫したものが、雪中キャベツです。
雪中キャベツは、普通のキャベツよりもはるかに大きく、強い甘味と柔らかさ、瑞々しさが特徴です。その糖度は10度近くになることもあるそうです。美味しいみかんの糖度が、12度以上とされているので、雪中キャベツは、果物に近い甘味と言えますね。
甘味の秘密は雪中キャベツの甘味は寒い冬を生きた証!?
冬の厳しい寒さに耐えるためには、凍らない性質を身に付ける必要があります。雪中キャベツはその術として、葉や根に多くの糖分を蓄えます。糖分は甘味の成分なので、糖分が多い雪中キャベツには、強い甘味があります。
糖分が多いと凍りにくい理由は、砂糖水に例えると容易に理解できます。砂糖水と普通の水では、どちらが凍りにくいでしょうか。砂糖水ですよね。砂糖が多いほど、凍りにくくなります。砂糖に限らず、どんな成分でも増えれば増えるほど、凍結に強くなります。
極寒を生きる雪中キャベツは、糖分だけでなく、ビタミンなどの量も増やすので、更に凍りにくい性質になります。雪中キャベツの甘味は、極寒の中を生き抜いた証なんですね。
雪中キャベツたっぷりのお手軽ポトフ!
雪中キャベツの甘味が引き立つポトフです。厚手の鍋で、弱火でゆっくり煮込み、素材の甘さを引き出します。野菜は、冷蔵庫にあるもので代用可能です。あったかく、ほっこりいただきましょう。
- 水:600ml
- コンソメキューブ:2粒
- 雪中キャベツ:1/4個
- 人参:1/2個
- 玉ねぎ:1/2個
- じゃがいも:3個
- ウィンナー:7本
作り方
- 雪中キャベツは大きめのざく切り、人参とじゃがいもは乱切りにします。
- 玉ねぎはくし形に、ウィンナーは斜め切りにします。
- 厚手の鍋に水とコンソメ、1で切った材料をすべて入れ、弱火で30分ほど煮ます。
- じゃがいもが崩れそうな時は、途中で取り出します。
雪中キャベツの甘味と歯ごたえを楽しむ醤油麹和え!
甘くて瑞々しい雪中キャベツは、歯ごたえも良く、そのまま生で食べることもお勧めです。醤油麹で和えることで、味に深みが出ます。切って和えるだけの、お手軽メニューです。
材料(1人分)
- 雪中キャベツ:約100g
- 醤油麹:小さじ1〜2
- かつお節:少々
作り方
- 雪中キャベツは短冊切りにし、保存袋かビニール袋に入れる。
- 1に醤油麹を入れて軽く揉む。
- 20分ほど寝かして器に盛り付ける。
- かつお節をふりかける。
シンプルで美味しい雪中キャベツの蒸し煮!
えぐ味がなく、甘味が強い雪中キャベツは、シンプルな調理で美味しくいただけます。切って重ねて蒸すだけの簡単調理で、栄養も逃しません。
材料
- 雪中キャベツ:お好きな量だけ
- ベーコン、またはしゃぶしゃぶ用豚肉:お好きな量だけ
- めんつゆ:大さじ2
- お酢:大さじ1
作り方
- 食べやすく切った、雪中キャベツと肉類を、鍋に交互に重ねて蒸す。
- 調味料を合わせて、自家製ポン酢を作る。
- 好みの硬さで火を止め、ポン酢をつけて食べる。
焼きそばがパワーアップ!雪中キャベツ焼きそば!
雪中キャベツで、いつもの焼きそばが甘く美味しくなります。キャベツ以外の材料は、小松菜や豚肉など、冷蔵庫にあるもので代用できます。
- 焼きそば(粉末ソース付):3人前
- 雪中キャベツ:3枚
- 人参:小1本
- ほうれん草:3本位
- ウインナー:3本
作り方
- 野菜とウインナーを食べやすい大きさに切る。よく噛むために、少し大きめ切ると良い。
- 油をひいたフライパンに、1を入れて炒める。
- 麺を入れて、水かお酒を加える。
- 麺がほぐれたら、材料をよく混ぜあわせる。
- 添付の粉末ソースをかけて、全体をよく絡ませる。
雪中キャベツの甘味を活かした天ぷら!
サクッと揚がった雪中キャベツの天ぷらは、甘味を活かした調理法です。主役に匹敵する美味しさを、味わってください。
材料(1人分)
- 雪中キャベツ:適量
- 天ぷら粉:適量
- 炭酸水、または水:適量
- 塩:少々
- 揚げ油:適量
作り方
- 雪中キャベツは1㎝ほどのくし形に切る。芯の部分を付けたまま切った方が揚げやすい。
- 天ぷら粉に塩を加えて、炭酸水で若干ゆるめに溶く。炭酸水を使うとサクッと仕上がるが、水でも良い。
- 衣をつけて、170〜180℃の油で揚げる。
さて、今回は雪中キャベツの甘味の秘密に迫る!5つのレシピもご紹介!をお届けしましたが、いかがでしたか。
生きる術を身に付け、極寒を生きる雪中キャベツには、生命力の強さを感じます。ご紹介したレシピ以外にも、サラダやお浸し、ロールキャベツ、お好み焼きなど、様々な料理に向いています。美味しい雪中キャベツは、食卓に笑顔をもたらしてくれますよ!生きた証である強い甘味と柔らかさ、瑞々しさを、是非ご堪能ください。
雪中キャベツの甘味の秘密に迫る!5つのレシピもご紹介!
- 雪中キャベツは強い甘味と柔らかさが特徴!
- 甘味の秘密は雪中キャベツの甘味は寒い冬を生きた証!?
- 雪中キャベツたっぷりのお手軽ポトフ!
- 雪中キャベツの甘味と歯ごたえを楽しむ醤油麹和え!
- シンプルで美味しい雪中キャベツの蒸し煮!
- 焼きそばがパワーアップ!雪中キャベツ焼きそば!
- 雪中キャベツの甘味を活かした天ぷら!